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僕の愛する母

先日、母が倒れた。

病院に行って、たいしたことなさそうかもと
自宅で様子を見たが、後日、やはりだめで、救急車を呼んだ。

救急車ってアレ意外と乗り心地悪いよ!すごい揺れる。

救急隊員が大声で母に話しかける。

やめてほしかった。

そんなに大声で話したら母がうるさく思うじゃないか。

いろんなことを覚悟した。

平たく言うと母が死んでしまうかもしれないということを覚悟した。

そう思うと、幼少の頃からつい昨日のことまで、母の思い出が走馬灯のように駆け巡った。

そして、その瞬間、俺は世界中の誰よりも母を愛していることを自覚したのだ。

ICUに繋がれた母を見て、母が、あわれで仕方がなかった。

なんとあわれなのだろう。

かくも惜しみない愛情を俺に注いでくれた母は、このようになるべく人生を歩んだのか?

否、だが、現実。だから、あわれでならなかった。

幸いにして、脳外科のドクターも驚くほど寸前のところで血が固まっていて
手術なしでの治療が可能だということ。
命にはすぐさま影響はないだろうということ。

涙がこぼれてきた。ひざが勝手に折れた。

あれから毎日俺は病院に通っている。
正直、仕事に当てていた時間を面会に割くわけだから
そのしわ寄せは確実に自分の心身にダメージを蓄積させる。

母の手を握り、少し話を一方的にして、そのまま面会時間を過ごす。

日々の心労と仕事の疲労で、母の手を握りながら眠ってしまった。

目が覚めると母は、ろれつの回らない声で、はっきりこう言った。

「ありがとう」と。

礼など言ってくれるな、母よ。

俺の人生の残りはすべて母に捧げる覚悟はできている。
母を失うかもしれないと覚悟したあの日から、それが助かったと知ったあの日から。
できているのだ。

愛された息子とはそういうものだろう。それでいいのだろう。

無理をしないでというのは無理だ。
これからハンパないお金がかかるわけだから
仕事は現状維持どころか長期的に何とかして増やしていかなければならない。
いや、ヒットすればいいのかw


そんな、俺はかくもマンガ家で、

この経験を、何かに生かせないか考えている。

張り裂けんばかりの母への気持ちを、俺は何かに変えて伝えられないだろうか?

まだ、何かが何かなのかは分からない。ずっと考えている。


それにしても、病棟の廊下をはしゃいで走るどこかの見舞いの子供を見て
不意に「この道」の歌詞を思い出した。

「この道はいつか来た道」

あれはふるさとを偲ぶ歌詞だけどね。

そして、母を見ると思う。

いつか行く道なのだ。


それを知っていれば、大切な人を精一杯大切にできるのではないか。

みんな、それを知っていれば、未来のための今を、もっとよくできるよ。

後悔は、どうせするのだから、一つでも少ないほうがいい。


明日も明後日も俺は母の手を握りに行くよ。
俺の愛する母が不安にならないように。

仕方がないぜ。俺はマザコンなのだから!
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  • Author:風華チルヲ
  • マンガ家風華チルヲの日々をやるせなく綴ったり、告知をしたりします。
    写真は10年以上前のものですw
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